『コーチングが人を活かす』(鈴木義幸)でスキルを効果的に学ぶ【書評】

  • 2020年3月12日
  • 2020年3月13日
  • 読書

こんにちは!カイ(@kaiyoshi328)です。

 

コーチングを学びたいと思い、まずはコーチングに関する本を読んでみようと思う方も多いはず。

しかしどの本を買ったらよいのか迷いますよね?

 

今回は『コーチングが人を活かす』(鈴木義幸)の感想とあらすじ紹介をします。

 

本記事の後半は本書から得た学び、今後のアクションについてまとめています。

コーチングの本を購入検討の参考にしていただけたら嬉しいです。

 

この記事を読むことをおすすめする方

・『コーチングが人を活かす』を読むか迷っている人

・コーチングに興味を持っている人

・コーチングのスキルってどんなものがあるか気になっている人

 

『コーチングが人を活かす』の感想

この本はコーチングを行う上で必要なスキルを50に分けて説明がされていくのですが、

なぜこのスキルが有効的なのか、どのように使うかの実例などもあり、とてもわかりやすかったです。

 

これまでいくつかコーチングの本を読んできた中でも、スキルが索引しやすく簡潔に説明されているなと感じます。

最後にポイントなども記載されており、それを読み直すだけでも復習になりますね。

 

早速僕も相手の目的や夢に気づかせ、自ら変化していきたいと思ってもらえるコミュニケーションを取れるよう実践していきます。

 

日常のコミュニケーションでも使えるスキル満載なので、コミュニケーションスキルを学ぶという目的で読んでみるのも良いですね。

 

『コーチングが人を活かす』のあらすじ

『コーチングが人を活かす』の目次と構成

本書は以下の6つのパートで構成され、書かれています。

Part 1 相手の中から答を引き出す Skill 1~11

Part 2 安心感と自信を与える   Skill 12~20

Part 3 未来への夢を抱かせる   Skill 21~28

Part 4 新しい視点を与える    Skill 29~36

Part 5 自発的な行動を促す    Skill 37~43

Part 6 コーチの達人に向けて   Skill 44~50

『コーチングを活かす』(著鈴木義幸)より引用

『コーチングが人を活かす』の内容

Part 1 相手の中から答を引き出す

Part 1ではどのように相手から答えを引き出すのか質問の手法などを記載しています。

例えば、Skill 2 で「かたまりをほぐす」という項目があるのですが、

人は過去の体験を一つのかたまりとして記憶する傾向があり、抽象的な質問には抽象的な返答になります。

抽象的な質問だけでなく具体的な質問を重ねて、内容をよりイメージできるようにしていくことが大事です。

 

質問「お願いしてた仕事どうなってる?」(抽象的な質問)

回答「ちょっと上手くいってないですね。」(抽象的な回答)

質問「上手くいってないんだね。どんなことが上手くいってないのかな。」

回答「はい、上手くいってないのは…」

 

Part 2 安心感と自信を与える

ここでは安心感を与え、信頼を得るために使うことができるスキルについて書かれています。

例えば、同じ言葉を繰り返すことで、相手の状態を認めることができ、安心感を与えます。

 

そのほかにもタイプ分けをした上で、その人に合ったコミュニケーションを取ることなど、その人に応じたコミュニケーションを意識する方法を学べます。

コントローラー・タイプ(自分が思う通りに物事を進めたい)

プロモーター・タイプ(独創的なアイデアを大事にして、周りに働きかけながら行動)

アナライザー・タイプ(行動から情報を集めて、分析して計画を立てて行動する。)

サポーター・タイプ(協力関係を大事にして、サポートをするのが得意)

 

Part 3 未来への夢を抱かせる

誰しもが心の奥底に夢があり、目標があります。

その夢や目標に気づかせ、目標志向となって行動していくための行動する意欲を高めていくためのスキルが紹介されています。

 

例えば、「目標についてたくさん話す」

・目標を達成した瞬間をイメージしてください。

・その目標を達成したら、どんな気持ちになりますか?

・目標を達成するために、課題となることは何かな?

・これを達成した後は、どんな目標を持つことができる?

 

Part 4 新しい視点を与える

クライアントに新しい視点を与えるためのスキルを紹介しています。

 

例えば、「ちょっと言いにくいのだけど…」や「これは私の考えですが…」と枕詞を使って、

別の視点を伝えて見ることです。

枕詞がなければ、相手が抵抗を感じてしまうこともあります。

 

また様々な角度からの質問をすることで、色々な角度から事象を考えてもらうことも効果的です。

 

Part 5 自発的な行動を促す

ここではクライアントが、自ら行動するためのコーチからの質問や行動のスキルを紹介しています。

例えばクライアントが自ら行動するために、具体的に何を行動するのか確認すること。

その行動をしっかりとフォローするための方法などの提示です。

 

行動をすることで目標を達成することができます。

自ら行動をしてもらうにはどうしたらいいのかを学ぶなら、このパートですね。

 

Part 6 コーチの達人に向けて

最後のパートでは、コーチとしてより成熟するためのスキルが記載されています。

よりクライアントに寄り添ったコーチングをするにはどうしたら良いのか。

もっとエネルギーを与えられるようになるにはどうしたら良いのか。

 

それは自らのスキルやエネルギーを高め、お手本となるような人格を身につけるや経験をすることも大事です。

そのために行うと良いことが記載されています。

 

なぜ『コーチングが人を活かす』を読もうと思ったか

本書を読もうと思った目的は下記の2点です。

・コーチングの知識をより深めるため

・すぐに使えるスキルを生活の中で使用していくため

現在、僕は独学でコーチングを勉強しているため、できる限り読書や記事などを通じて知識を培っています。

 

『コーチングが人を活かす』で学んだこと、気づき

・コーチとクライアントという関係でなくても、コーチングのスキルを使うことができる。

・最後まで相手を信じて問い続ける姿勢。

・コーチングスキルは一朝一夕では身につかず、日々意識して練習の積み重ねをすることも大事。

・「なぜ」を質問に使うのではなく、「なに」を意識して威圧感をなくすことが重要。

・不満があることは、改善をすることができるチャンス。

・自分はコーチングの本を読むほど、コーチングを体験するほど、自ら実践したいという想いが強くなっている。

 

『コーチングが人を活かす』での学びから実践すること

・本書を見直しながら、相手から答えを引き出す質問を意識する。

・話を聞くときは相手の話を一度認める。そのあとに感じたことを共有する。

・自分と相手のタイプより深く知るため、タイプ分けの方法を勉強する。

→『コーチング流 タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』を購入済み

・身近な人へコーチングができないか確認し、実践していく。

 

以下『コーチングが人を活かす』より引用

コーチングでは「なぜ」のかわりに極力「なに」を使うようにします。それは「なに」を使った質問のほうが、内側にあるものを引きだしやすいからです。「なぜ」といわれると、現実を客観的にとらえその理由をあげるというよりは、とりあえずそれ以上攻撃されないように防御壁を築きたくなります。

 

それは、まず質問を投げる、次に相手が考える、そしてすぐに答が返ってこなかったら「好きなだけ時間を使ってゆっくり考えてください。それまで黙っていますから」とクライアントに伝えるのです。自分がそういわれたところを想像してみてください。少し気楽に沈黙を使える気がしませんか。 相手に一度このメッセージを伝えておくと、次に沈黙が訪れたときも、二人の問に沈黙はどう使われるべきかの合意がありますから、変な緊張が生まれずにすみます。

 

〈望んでいる状態(目標)=現在の状態+行動〉

これがコーチングをするときの基本公式です。

 

コーチの大前提は「すべての答と能力は、その人の内側にすでにある」というものです。したがって夢もまた、その人の中にすでに存在しているとコーチは考えます。外側のどこかに転がっているわけではなく、誰でも今この瞬間、夢を見ることができる、コーチはそう信じます。

 

「今日の一針は明日の九針を省く」のことわざの通り、あとで「なんでやらなかったんだ!」と怒るくらいだったら、きちんと今日「なぜ」を伝えてみたらどうでしょうか。

Point ▼ただ「やれ」ではダメ。
「なぜそれをやるのか」を説明する

 

逆にいえば「失敗する権利」がないところでは行動がどうしても「しなければならない」の連続になり、自発性よりも義務感を助長してしまいます。 自分はどのくらい部下に「失敗する権利」を与えているのか、一度立ち止まって考える価値はあるでしょう。

 

使っている言葉は以前とほとんど変わっていません。ただ唯一の違いは「で、あなたはどうするの?」とききながら、頭の中で「絶対あなたの中にある!」と大音声で叫んでいるということです。

 

 

最新情報をチェックしよう!