『僕は人生の宿題を果たす旅に出た』自分の宿題と過去の捉え方を考える【書評】

  • 2020年3月14日
  • 2020年3月16日
  • 読書

こんにちは!カイ(@kaiyoshi328)です。

 

忙しさを理由に自分にとって大事であって考えておきたいこと、

大切なことってできてるんだっけ?と思うことはありませんか?

 

やり残したことや果たせなかった約束、過去のトラウマ的経験は、

自分でも気づかないくらいに見えない心のしこりとなって、心を蝕んでいるんですよね。

 

そこで今回は自分の心残りを宿題として果たしていく旅を書いた本、

『僕は人生の宿題を果たす旅に出た』をご紹介します。

 

この本を読んだことで過去に向き合うことや、未解決の問題に取り組む重要性を実感しました。

それと同時に、自分にもまだまだ宿題はあるなと感じます。

 

今回はそんな気づきを与えてくれたこの本のあらすじと自分の感じたことを綴っていきます。

 

『僕は人生の宿題を果たす旅に出た』のあらすじ

主人公はアメリカでジャーナリストとして働いていたリー(54歳)。彼は突然会社から解雇されてしまいます。

解雇された後、自分が以前に作ることができていた豊かな人間関係を、仕事の忙しさゆえに、いかに家族や友人など、人間関係を疎かにしていたか、豊かな人間関係を失っていたかに気づきます。

彼が家族と貯蓄などをやりくりして生活できる期間は1年間。

その1年間を自分自身がやり残してきた、やらなければいけない大切な「宿題」をしようと決意して、失った人間関係を取り戻す旅に出ます。

リーの宿題とは、友人へ出しそびれた手紙、失ってしまった大切な人との絆を取り戻す、

果たせなかった約束を果たす、自分を苦しめていたトラウマと向き合うなどでした。

そして彼は、様々な宿題を行うことで、人生の大切なことに気づいていきます。

 

『僕は人生の宿題を果たす旅に出た』の感想

忙しさやできない理由を考えて、大切なことを後回しにしてしまう。

この本を読み、できない理由をよく探している自分がいるなと感じました。

結局人とグアテマラにいて会うことができない。

連絡をしてもしょうがないだろう。などです。

 

しかし考えてみれば、色んな人と連絡を取ることもできますし、

Skypeなどを通じて話すことだってできますよね。

それをやってこなかったのは自分であり、やらないという選択をしたのも自分です。

結果として、これまでにできた人間関係が薄れてしまっているなと感じています。

 

大切なことを後回しせずに、思い立ったときに行動しよう!

直近で久しぶりに話した友人がいたり、お会いすることができた方もいました。

 

大事なことは自分から行動を起こすことです。

自ら発信することで、息を吹き返したかのように関係は息づき、そこからさらに新しい関係を作ることができます。

やはり人は縁で繋がっていくもので、そこから広がる可能性は未知数です。

 

しかし、忙しい中でもどうやって思い残しという宿題を残さずに生きていけるかが大事ですよね。

 

いつでもできると先延ばしにしていることはありませんか?

仕事や日常生活で忙殺されて、忘れてしまって心のしこりとして残ってたりすることはありませんか?

 

もし誰かとの約束で先延ばしにしていること、連絡を取るべき人がいれば、今から行動しましょう!

「後悔先に立たず」です。今を生きましょう。

 

過去の事実と向き合い受け入れる

過去の経験は自分の色眼鏡を通している。

本書では、過去のトラウマと向き合うリーがいます。

過去にいじめられた経験があるリーは、そのいじめた本人と関わりのある人と話すことで、

自身が感じていた当時の状況と認識の差があることや、相手の事情などを理解していく場面があります。

 

僕は本書を読み、自分に起きた過去が本当は自分が思っていた過去とは違ったのではないか?と思いました。

そしてその時に別の行動をしていたら、結果は違っていたんだろうと思います。

今更掘り返しても、タラレバにすぎませんが、過去の見方は変えることができます。

 

これまでの経験や過去をどのように見ているでしょうか?

自分の経験という色眼鏡を外して、その当時の関連性や相手の感情を踏まえて考えてみると、

過去が全く別のものに見えてくるかもしれませんね。

 

自分視点の過去から第三者視点を入れてみる

僕は思い出したくないほどに嫌な思い出はいくつもあります。

 

一つ例を挙げると、僕は高校生のときに、無視をされ、

話しかけると陰で笑われている状態になっていたことがあります。

普通に接していた次の日には、無視される状態になり、最初は戸惑い理解をすることができませんでした。

 

無視が続くと精神的にもしんどかったです。

しかし当時の僕は無視してる人全員を見返してやろうと決意したのを覚えています。

この時にうまくいったことが成功体験として残っているからこそ、

今でも何か嫌なことがあれば見返そうなどと思うことがあります。

 

現在冷静に考えてみれば、この当時は自分からの視点しか見ることができていないんですよね。

そのときに何が実際に起きていたのか、原因としては何があったのか、

その時の相手方の感情はどうだったのか、なぜ、そのような状況になってしまったのか。

それは自分が思い込んでいるだけではないのか。

このようなことをより事実を元に考えることができれば、また違った関係性を築くことができたかもしれません。

 

自分の過去を受け入れる

自分の過去の経験が腑に落ちるくらいに納得はできていないこともあれば、

受け入れることができていない経験もあります。

 

不快だった記憶は、今でも不快に感じます。

しかし過去を深掘りして、振り返ることで見えてくる事実もありますよね。

 

その当時のことはできれば思い出したくないし、恐怖すら感じます。

それでも、その当時のことをぜひ話し合ってみたいです。

そしていつの日か、過去の体験から赦すことができ、過去を受け入れることできるようになると感じます。

 

後回しにしていた大切なことに取り組みませんか?

いかがでしたでしょうか。

もし心残りなことなどある場合は、宿題の整理を始めることをおすすめします。

 

本書でもまずはどんなことがあるのかリスト化してから行動しています。

 

あなたの人生の宿題はなんでしょうか?

やり残している大切なことはありませんか?

 

ぜひ、考えてみてください。そして行動することです。

ここでやることを後回しにすると、また行動できない負のスパイラルにハマってしまいますよね。

リストを作ったら、行動を先延ばしせずに行動してきましょう。

 

僕はまだまだ様々な方との宿題がありました。

これを機に僕自身行動を開始していきたいと思います。

 

『僕は人生の宿題を果たす旅に出た』はなかなかに興味深い本です。

興味があればぜひ読んでみてください。

 

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