こんにちは!カイ(@kaiyoshi328)です。
今回は『最高の体調』(著 鈴木祐)の感想とあらすじの紹介です。
後半は本書から得た学び、今後のアクションについてまとめています。
この記事を読むことをおすすめする方
・『最高の体調』を読むか迷っている人
・『最高の体調』でどんなことが学べるのか気になっている人
・『最高の体調』の内容をサクッとわかりたい人
『最高の体調』の感想
普段から意識した体調管理とマインドセットの持ち方について、科学的な証拠を元に解説をしている本でした。
特に「問題は遺伝的のミスマッチからきている」という言葉が妙に納得です。
社会が急成長して成り立っている現代の生活はそもそも遺伝的に合っていない。
だからこそ遺伝的ミスマッチをいかに無くしていくか、人間という種という観点から考えてみるのはとても興味深かったです。
対策方法を述べた上で実践ガイドとしてまとめられているのも、行動に移しやすいです。
心身ともに健康な状態で生活したいと思う場合、一読をおすすめいたします。
では簡単にあらすじを見ていきましょう。
『最高の体調』のあらすじ
『最高の体調』の目次と構成
本書は以下の8章で構成され、書かれています。
第1章 文明病
第2章 炎症と不安
第3章 腸
第4章 環境
第5章 ストレス
第6章 価値
第7章 死
第8章 遊び
上記の構成を分解すると、
第1章にて「文明病」を解説。
第2章にて、「文明病」の原因となる「炎症」と「不安」について解説。
第3〜5章にて、「炎症」への対策について、
第6〜8章にて、「不安」への対策について解説しています。
「文明病」とその原因となる「炎症」と「不安」とは?
「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味します。
例えば、肥満やうつ病、なんだか調子悪い、集中できないなどの病気や症状です。
そして、その引き金となるのが「炎症」と「不安」。
「炎症」はエネルギーを燃やし続けている状態をイメージしてください。
(本書では体内脂肪を例にだし、とろ火でゆっくり燃やし続けている状態を解説しています。)
「不安」は漠然とした不安についてです。みなさんも普段不安になることなどはあると思います。
これらを解決するため、古代の生活と現代の生活を比較しながら、
より人間の遺伝に沿った生活で体調を整えていくという内容が書かれています。
①自分が抱える問題について、どこに遺伝のミスマッチがあるのかを特定する
②ミスマッチを起こしている環境を、遺伝に沿うように修正する
「炎症」対策は生活環境や生活習慣を見直す!
主に生活環境や生活習慣を見直すことで炎症を抑えることを考えていきます。
それが腸、環境、ストレスの3つの章に分かれています。
「腸」主に体内環境を整えるため、摂取するものから生活環境について言及。
「環境」自然に触れ合う習慣と人間関係、特に友人との関わりについて見直していきます。
「ストレス」生活習慣の改善についてです。
「不安」対策は心のあり方を考える!
心身ともに整えていくには、心のあり方を見つめていきます。
それが価値観、死、遊びの3章で解説しています。
「価値観」なぜを問い続け、心のあり方を考えていく。そのための手法やツール紹介。
「死」畏敬と観察がキーワード。畏敬の念を抱く体験と心の動きを観察することが不安解消に繋がる。
「遊び」仕事、育児、勉強といったあらゆる面で「遊び化」していく必要があるといっています。
そのためのルール設定やフィードバックをしていくことが重要とのことです。
なぜ『最高の体調』を読もうと思ったか
本書を読もうと思った目的は下記の2点です。
・常に体調を整い、モチベーションの高い状態を維持するために必要な知識を得る
・本書で学んだ内容を新しく自分の生活への参考にして取り入れる
『最高の体調』で学んだこと、気づき
・本書を読む前から意識できていたことも多い。
・早速取り入れてみようと思えること多い。行動へのコストがそこまで高くない。
・体調不良(文明病)の「問題は遺伝的のミスマッチからきている」という言葉が響いた。
・遺伝的ミスマッチの特定と、環境を遺伝に沿うように修正することが重要
→「多すぎる」「少なすぎる」「新しすぎる」の観点で物事を観察する。
・漠然した不安は未来の遠さからくる状態。”いまここ”が大事なんだなと再認識。
「炎症」による体調不良対策での学びと気づき
・普段から摂取するもの、住んでいる環境を整えるのが腸内環境を整えて大事と改めて実感。
・腸内環境を整えることでレジリエンス能力が向上する。
・生活に自然を取り入れるのが重要。
・人間関係構築のために積極的に行動していく必要があると実感。
・リアプレイザルで、緊張状態を「楽しくなってきた」言い聞かせ意識を変化させることができる。
「不安」による体調不良対策での学びと気づき
・未来に目的を持つことで、モチベーションが上がると改めて実感した。
・自分には自然や芸術、他人の人生観に触れる時間を増やす必要がある。
・日常的な意識の在り方がマインドフルネス。常に感じていける状態が望ましい。
・人生を「遊び化」する
・”いまここ”の感覚を生むには、手始めに時間を区切ることや、作業を分ける。
・If thenプランニングが行動力を高める
『最高の体調』での学びから、実践すること
・食材購入時、発酵食品と食物繊維の高い食材を買う意識を持つ
・Spotifyで自然音のプレイリストをお気に入り登録して聞く
→早速取り入れてみたら、集中力増していると実感。
・月1回自然に触れるためのアクティビティを予定に入れる。
・リコネクトを意識して連絡。
・3のルールを使って、1日で達成したいこと、各月で達成したいこと、今年達成したいことを書いてみる。
・達成したいことを1日の終わりに振り返り
毎日の習慣や心の観察が最高の体調をつくりだす。
いかがでしたでしょうか。
日々の習慣を変えていくことは容易ではありません。
しかしながら、少しづつでも変えていくことで、体内外の環境変化を見ることができ、マインドセットが切り替わっていくのだと感じます。
最高の体調を目指して、まずはできることから行動を開始していきましょう!
以下『最高の体調』より引用
その最終目標は、自分の遺伝子が持つポテンシャルを最大まで引き出すこと。ちょっと体重を減らしたり肝臓の数値を良くするだけでなく、脳と体を最適化するのが最終的なゴールでした。
煎じつめれば、問題解決へのステップはシンプルです。
①自分が抱える問題について、どこに遺伝のミスマッチがあるのかを特定する
②ミスマッチを起こしている環境を、遺伝に沿うように修正する
この2段階を着実にこなせば、ほとんどの問題は解決します。
すなわち、「現代の不安における遺伝のミスマッチとは?」の問題です。この謎を解かない限り、現代人の不調は改善されません。この問いは、言いかえれば「私たちは何にそこまでおびえているのか?」ということでもあります。不安定な仕事、体調の衰え、金銭的な問題など、一見バラバラのように思える不安の原因には、どのような共通項があるのでしょうか?その答えは、ひとことで言えば「未来の遠さ」です。
問題なのは、ストレスが慢性化してしまうことです。睡眠負債や超正常刺激のようなストレスは、気づかぬうちにあなたの命を削っていきます。たかがストレス対策とあなどることなかれ。ストレスのコントロールとは、人生の支配権を自分の手に取り戻す作業でもあるのです。
「強制収容所の人間を精神的に奮い立たせるには、まず未来に目的をもたせなければならなかった。被収容者を対象とした心理療法や精神衛生の治療の試みがしたがうべきは、ニーチェの的を射た格言だろう。『なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える』。したがって被収容者には、彼らが生きる『なぜ』を、生きる目的を、ことあるごとに意識させ、現在のありようの悲惨な『どのように』に、つまり収容所生活のおぞましさに精神的に耐え、抵抗できるようにしてやらねばならない」
しかし、本当の価値観とは、あなたが人生でどのように行動したいのかを問い続けるプロセスです。自分の人生に足りない要素を補うのが目的ではありません。この考え方がわかりづらいようなら、試しにこう自分に問いかけてみてください。「もしすでに使いきれないほどの金を手に入れ、理想の仕事につき、毎日が幸福感に満ち溢れていて、誰からも尊敬されていたとしたら、私はどのように行動するだろうか?自分や他者との関わり方はどう変わるだろうか?」すべてが満ち足りた状態でもなお行動せずにはいられない物事こそが、あなたの心の底に眠る本当の価値観なのです。
価値にもとづく行為は時間の心理的距離を〝いまここ〟に収束させ、未来への不安を消し去ります。長期的な目標を抱えた人ほど、価値観のメリットは大きくなっていくでしょう。
「MAAS」の質問を裏返せば、マインドフルネスな意識とは「その時の感情を自覚している」「いまの状況に集中できる」「つねに自覚的に作業を行う」といった状態を意味します。いずれも、私たちが普段の生活で気をつけている平凡な要素ばかりでしょう。つまり、マインドフルネスとは心を無にするような困難に挑むことではなく、たんなるリラックスや幸福感の言い換えでもなく、スピリチュアルや宗教的な至高体験でもない、ごく日常的な意識のあり方です。
現代人の問題を解決するには、仕事・育児・勉強といった人生のあらゆる面を「遊び化」していく必要があります。
かように人生をルール化する手法は多様ですが、すべてに共通するのは「未来を刻む」というポイントです。時間を区切るにせよ作業を分けるにせよ、いずれも未来と現在との心理的な距離を縮める効果を持ち、そこにはジョー・シンプソンが下山中に体験したような〝いまここ〟の感覚が生まれます。すなわちルール化とは、自分をマインドフルネスに導く道のひとつでもあるのです。